アメリカンアイドル最終回 Watching Party at Mt. Prospect

Grossauge2010-06-04

アメリカンアイドル(アメアイ?)は今年で9シーズンを迎えるアメリカの国民的番組です。日本でも同じシーズンが見られるようです。たまたまシカゴへ行ったところ、近所の町のマウント・プロスペクトが最後に残ったアイドル二人のうちの一人のホームタウンでした。しかも第9シーズンの最終回の日だったので、Watching Partyと銘打って、巨大スクリーンでアメリカンアイドル最終回を見ながら自分の町から出たアイドルを応援するお祭りが行われていました。

優勝者の発表は最後の最後まで引っ張られて、9時5分の番組終了まぎわに行われました。数千人の人々は屋台のビールを飲んだりホットドッグを食べたり、警官に前の人が邪魔で見えないと文句を言ってみたり、迷子になったり、妻がどこにいるのか近所の人に聞いて回ったりと大変なことになっていました。みなさんは、自分の町のリー・デワイズ氏が優勝するとかなり確信を持っていましたが、発表が近づくにつれて、「もちろんリーが一番になるだろうけど、番組のプロデューサーたちがいろいろ操作してもし彼が優勝できなくても、リーが一番いい歌手だよ。」とか言って自分を落ち着かせている近所のおじさんなんかもいました。

発表の瞬間は花火がたくさん打ち上げられて、Watching Partyが行われている町の中心の広場の様子がアメリカンアイドルの番組の中でも映し出されて、みなさんの興奮も絶好調になりました。この催しはマウント・プロスペクト市の後援で行われたようで、番組の途中のコマーシャルはすべて市の関連の広告に置き換えられていました。その音声や画像の切り替えが一度うまくいかなかった事件がありました。リー・デワイズがほかの決勝戦メンバーとともに歌を披露している場面の音声が会場にはまったく聞こえないという事故です。みなさんWhy???っていう感じでしたが、大多数の大人はビールでいい気分で、子供たちはそんなのどうでもいいという感じで、まぁティーンの女の子たちはお母さんたちの真似をしてなんか文句を言ったりしていましたが、概して冷静な反応だったように思いました。

写真を見ると分かるように、外灯には"Lee DeWyze"ののぼりが掲げられ、町の皆さんは"Vote 4 Lee"(リーに投票を)や"Be LEEve"(信じるという意味のBelieveとアイドルの名前Leeをかけたもの)といった応援Tシャツを購入して身に着けています。Tシャツ作って売った人はかなり儲かったでしょうね...町の商店街もみんなでリー氏を応援していました。ベーカリーではリーの写真を印刷したクッキーまで売っていました...

彼は以前このマウント・プロスペクトのペイントショップで働いていたということですが、面白いことにここの有名バーベキューレストラン&バーである"Blues Bar"は、ライブミュージックのミュージシャンとしてオーディションを受けに来たリー氏を失格にしてしまったそうです。このレストランは映画ブルースブラザーズで使われたパトカーが展示されていて、インテリアはブルースブラザーズのモチーフで一杯でした。料理はなかなか美味しかったです。