ギーク根性の始まりはPTAにあり?

どこへ行っても心配過剰の親はいるものだ。カリフォルニアだって例外ではない。私のパートナーであるキースがカリフォルニアで8年生だった1983年に(日本で言う中学2年生相当)学校に8台のコンピューター:コモドール64がやってきた。新しいものには反対する勢力が必ず居るものだ。アメリカでは日本よりもPTA活動が活発だったりすることも多い。サラ・ペイリン(男女を問わず)のような人がたくさんいたりする。

で、当然のことながら、親達による反コンピューター運動が起こった。コンピューターはevilだ(害悪だ)という抽象的な理由が一番にあげられたけれども、それなりに自分たちで納得できるような理由が求められた。で、思いついたのは、「コンピューターは計算機の機能があるから、子供達の計算能力を阻害するのでよくない。」というもの。この運動は数ヶ月ほど続いたほど自然消滅したらしい。この運動のおかげでキースを始めとするコンピューターに興味津々でコンピューターの授業を選択した若者達は異端視されるようになったという。

ひょっとしてこれがギーク(コンピューターマニア)の始まりなんじゃないの?と思ったりもする。そういう風に扱われると、ギーク根性が鍛えられるものだ。社会に反対されてこそギークというもの。先生が親が大いに奨励するなんていう環境ではギーク根性は育つはずがない。学校でのこの経験が少なくともキースのギーク根性を育んだことは間違いないだろう。