折り紙「桜玉」に挑戦

先月シカゴへ行った際に立ち寄ったミツワ内の三省堂に、「桜玉」という折り紙のキットがあったので買ってみた。で、作ってみたのだけれどもなめてはいけない、結構大変だった。対象年齢10歳以上とか書いていたような気がするけれども、対象年齢とかに関係なく老若男女を問わず忍耐力が要求される。かなり親切な折図がついているのだけれども、それでもちょっと考えないといけない。

30個の同じ形のユニットを折って組み立てる。作者は川崎敏和氏で、折り紙世界では有名な人である。そういえば、PBSの番組で折り紙のことをやっていたときに作品が紹介されていたような気がする。この桜玉キットは小さいころからお世話になっている折り紙のメーカー「トーヨー」から出ていて、オーロラ折り紙という表面が玉虫色に光を反射するように加工されていて少しエンボスのような仕上げになっているものが使われている。紙の大きさは9cm x 5.4cmのようだけれども、この大きさでなくても桜玉は作れる。長方形であれば、何とかなると思う。あまりに縦横比が大きくなると、花びらが伸びて隙間が大きくなりすかすかした感じになるのではないかなと思う。また、正方形に近くなると組み立てるのが難しくなるのではないかと思う。

手作りユニット 桜玉
手作りユニット 桜玉
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各ユニットを折るのは慣れてくると結構早くできる。ただ、紙を一枚ずらして形を固定するところは、折図を見ただけではなかなか分からなくて、10分ぐらい考え込んでしまった。分かったら「なーんだ」という感じなのだけれども。そして、30個のユニットを全部折り上げてから、「組み立ては20分ぐらいでできるんだろう」なんて高をくくっていたが甘かった。なんと3時間ぐらいかかってしまったのだ。しかも途中で2回ぐらい泣きたくなった。さすがに2個目の桜玉はコツをつかんだので、1時間かからずに組み立てることができたのだけれども、それでも神経を衰弱することは間違いなし。

つらいのだけれども、出来上がりが美しいし、「のりとか使ってないんですよー。」と人々を感嘆させることもできるので、大変満足。「道具は使わない」なんていわないで、細い棒なんかを用意して、組み立てるときに、ほぞ穴がわにその棒を突っ込んでぐいぐいとスペースを作ってやったりすると、うまく差し込めたりする。5個のユニットが合わさって接点を構成しているのだけれども、各接点で5個目を組むのが難しい。自分の場合は、変形を恐れずにとにかく5個を差し込んでしまって、その後で形を整形するという方法をとった。というわけで、苦労の成果がこれ。



川崎氏の有名なバラの折り紙(通称川崎ローズと呼ばれているらしい)も試してみようと思う。